購入する住宅が欠陥住宅でないかの見分け方

湘南不動産

家を購入する際に欠陥住宅に当たるのではないかという不安を抱える方は少なくありません。過去に欠陥住宅と分類される家に住んだことがある方ならなおさら、その不安は深刻です。本記事では、これから家を購入しようと考えている方に向けて、欠陥住宅を見分けるための方法について詳しくお伝えします。

欠陥住宅を把握するために知っておきたい欠陥の種類

雨漏り

雨漏りは最も一般的な欠陥の一つです。屋根や窓、壁の接合部などから水が侵入することで、内部の構造材が腐食し、カビの発生を招きます。

構造の歪み

床や壁、柱などの傾きは、建物全体の構造が歪んでいる可能性を示します。これは設計ミスや施工不良、地盤の不安定さが原因となることがあります。

気密性の悪さ

気密性が悪いと、外気が室内に入り込みやすくなり、エネルギー効率が低下します。これは断熱材の不足や不適切な取り付けが原因です。

通風不良

適切な通風が確保されていないと、湿気がこもりやすくなり、カビやダニの発生を招きます。通風不良は設計の問題や通気口の不備が原因です。

基礎工事の不良

基礎に鉄筋が入っていない、コンクリートの強度が不足しているなど、基礎工事の不良は建物全体の安定性に直結します。これらは重大な欠陥です。

欠陥住宅が生まれる原因とは?

設計ミスや施工ミス

設計ミスや施工ミスは欠陥住宅の主な原因です。設計段階での計算ミスや現場での施工ミスが、建物の安全性や快適性を損ないます。

地盤の欠陥

地盤が軟弱である場合、不同沈下が発生しやすく、建物全体が傾く原因となります。軟弱地盤による不同沈下は、壁の亀裂や窓や戸が開かなくなるなどの問題を引き起こします。

下請け構造の問題

大手住宅メーカーが受注し、下請け業者に施工を任せる場合、質よりも量を重視した家づくりが行われることがあります。中間マージンが増える一方で、実際の工事業者への支払金額や材料費が少なくなり、手抜き工事が発生しやすくなります。

管理不足

現場監督の合理化や人員削減により、一人の現場監督が複数の現場を担当することがあります。このような場合、管理が行き届かず、施工の品質が低下する可能性があります。

欠陥住宅を見抜くために知っておきたい工事中の検査体制

設計図の確認

設計図通りに施工が行われているかを確認することは重要です。設計図に間違いがあった場合、現場でそれを是正できているかをチェックする必要があります。

施工漏れのチェック

施工漏れが無いかを確認するためには、工事中に定期的な検査を行うことが必要です。このような検査体制が整っている住宅会社を選ぶことが重要です。

欠陥住宅を見抜くためのチェック項目

基礎工事

基礎の中に鉄筋がしっかりと入れられているか、基礎コンクリートの強度は十分かを確認します。基礎がしっかりしていないと、建物全体の安定性が損なわれます。

構造材の確認

柱や梁などの構造材がしっかりと造られているかを確認します。構造材の品質は建物の耐震性に直結します。

プロの検査

不安な場合は、プロの目線で検査を行ってくれる会社に依頼することも検討しましょう。プロの検査は、自分では見落としがちな欠陥を見つけ出してくれます。

契約書の確認

契約書に記載されている瑕疵担保責任の内容をしっかりと確認します。瑕疵担保責任期間やその適用内容を把握しておくことが重要です。

欠陥住宅だとわかった際の対処法

瑕疵担保責任の確認

瑕疵担保責任は民法および住宅の品質確保の促進等に関する法律によって定められています。木造で5年、鉄筋コンクリート造で10年と定められていますが、契約が優先されるため、短い期間で契約されている場合もあります。

冷静な対応

欠陥住宅だと判明した場合は、保証を利用して正しく冷静に対応することが重要です。事前に保証期間などを把握しておくことで、適切な対処が可能になります。

住宅会社の選び方

住宅会社を選ぶ際には、検査体制が整っているか、自社で施工を行っているかなどを確認することが大切です。入念な住宅会社選びが、欠陥住宅を避けるための第一歩です。

家を購入する際に欠陥住宅を避けるためには、事前の確認と知識が重要です。設計図の確認、施工現場のチェック、プロの検査の依頼などを通じて、欠陥住宅を見抜くことができます。また、契約書の内容や保証についても十分に確認し、万が一の場合に備えることが大切です。住宅会社選びも重要なポイントであり、信頼できる会社を選ぶことで、安心して住むことができる家を手に入れることができます。