住宅ローンの仮審査と本審査の違いとは?

湘南不動産

住宅の購入を検討しているのであれば、住宅ローンについても考える必要があります。しかし、誰もがその場で住宅ローンの申込みが出来るものではありません。住宅ローンを組むには審査をクリアする必要があるのです。さらに、審査には仮審査と本審査があるため、これらをクリアしなければなりません。しかし、住宅ローンを組む機会は限られているため、誰もが専門的な知識を持っていません。これらにはどういった意味があり、どのようにして審査が行われているのでしょうか。仮審査と本審査の違いについて解説していきましょう。

住宅ローンの審査はどのくらいかかるもの?

住宅ローンの審査は、まず仮審査を行います。これは住宅購入を決めた時点で、金融機関に申し込むことができます。この審査自体はそこまで時間がかかるものではなく、金融機関の3営業日から7営業日程度が目安になります。そのため、1週間から10日ほど余裕を見ておけば、問題ないでしょう。

そして、仮審査を終えてからは、本審査へと進みます。本審査が終わるまでの期間は1カ月ほどかかります。なかなか長いように感じるかもしれませんが、やはり、それくらい厳重にチェックをする必要があるのです。

住宅ローンの仮審査の審査内容や必要書類とは?

仮審査の審査する内容とはなんでしょうか。仮審査の目的は、やはり融資のため、そのお金を返済することができるか?という点をチェックしています。そのため、返済に関わる以下のような必要書類が発生するのです。

申込書

金融機関が発行している書類になります。必要項目を埋めて提出してください。これはホームページ上でダウンロードができるところ、直接店頭窓口まで受け取りに行かなければならないところなど、会社によって異なります。

源泉徴収票や確定申告書

所得を証明できるのが、こういった書類になります。これらの金額をもとに、返済能力を持っているのかどうかをチェックしていきます。サラリーマンなど企業に勤めている方は源泉徴収票が必要となり、個人事業主の方は、確定申告書が必要です。

物件の資料

どういった住宅を購入するのかによっても、もちろんその審査の結果は変わります。所得と物件の価格のバランスを見て審査結果を決めるのです。物件を購入するという場合は、チラシやパンフレットでその所在地や間取りを確認します。これから新築するという方の場合、建築会社からの見積書や間取り図が必要になります。

本人確認書類

当然ながら融資を受ける場合には、本人確認が必要になります。印鑑証明書、保険証、免許証またはパスポート、住民票の写し、マイナンバーカードがそれにあたります。

契約中のローンがわかる書類

こちらは現在返済中のローンがある場合に必要になります。主に借り換えの方を対象にしています。

住宅ローンの本審査の審査内容や必要書類とは?

本審査の目的はより詳細、かつ確実な審査です。本審査を通過したら、融資を受けることになるため、現在返済をすることができるかどうかの判断だけでなく、今後も返済を続けられるのか?万が一にでも返済ができなくなったときにどうすればいいのか?を確認します。

以下の3つの書類は、仮審査の際にも必要なものでした。

  • 申込書
  • 本人確認書類
  • 所得証明書類

上記に加えて、以下のような書類も必要となります。

生命保険の申込書

住宅ローンを借入するためには、団体信用生命保険というものに加入する必要があります。これは、不測の事態によって、支払いができなくなってしまったときのための保険です。

物件購入のための書類

売買契約書の写し、登記事項証明書、重要事項説明書の写しのことを指します。これは、物件が担保としてどの程度の価値を持っているのかを判断するためのものです。もし、支払いができなくなってしまったときには、物件を抵当に入れて、支払いをする可能性があるからです。
上記のような、より詳細な書類をもとに審査することとなります。また、場合によっては、面談を行って直接審査をすることもあります。ただ、面談といっても、今までの書類の確認と、その齟齬がないかを見る程度のものだといわれています。意外と「遅刻してこないか」「身なりはちゃんとしているか」といった一般的なマナーを重視しているという話もあります。

審査はどこがするもの?

仮審査は、物件購入の段階で、融資を行う銀行・金融機関が行っています。そのため簡易的な審査で済んでいますが、本審査になると、保証会社が行います。保証会社は、返済が滞った場合に、返済者に代わって保証する必要があるため、万全を期したチェックを行います。必ず返済ができる人でなければ審査を通過させるわけにはいかないのです。そのため、健康状態などもチェックしていますし、生命保険の加入も義務付けているのです。

このように、住宅ローンには仮審査と本審査があり、行っている機関から違いがありました。審査では、返済をすることができるか?それが、断続的に行えるのか?といった部分を見ているため、これから借入を検討している方は、その点を覚えておくといいでしょう。