憧れのマイホームの夢が叶っても、その後の生活で「こんなはずではなかったのに」と感じる人も多いものです。人生で最も大きな買い物となる住宅の購入。これから戸建ての購入を検討している人は、どんなところに落とし穴があるのか、失敗しないためにはどうすればいいのかをしっかり把握しておきましょう。
住宅ローンの失敗例
最も多い失敗は住宅ローンに関するものです。何千万円という費用を30年から35年のローンで賄うのが一般的ですが、将来の予測が甘く、支払いが困難になるケースがよく見られます。
子どもの人数の変動
住宅ローンを組んだ時は子どもの人数が少なく、その後予想以上に増えた場合、生活や教育資金にかかる費用が増加します。
収入の減少
不況による給与カットや転職で収入が減少し、住宅ローンの返済が難しくなる場合があります。
何十年先の未来を予測することは難しいですが、考えられる範囲でどのくらいのローンであれば返済していけるのかを具体的に考える必要があります。
諸費用の計算漏れによる失敗
戸建てを建てる際に必要な費用として思いつくのは建築費用ですが、マイホーム購入にはこれ以外にも多くの諸費用がかかります。
- 手付金
- 印紙税
- 不動産所得税
- 引っ越し費用
- 家電や家具の購入費用
これらを考慮せずに予算を組むと、大きなオーバーランを招くことがあります。
住宅設備関連のよくある失敗
住宅ローンや諸費用以外にも、間取りや設備、仕様などについての不満も多いです。図面で打ち合わせしている時は気づかなかったものの、実際に住んでみると不便さを感じることがあります。
コンセントの数や位置
欲しいところにコンセントがないため、家電の配置がうまくいかない。
収納の数やスペース
家族の人数に合っていない収納数、大型の物を収納するスペースがない。
間取りの不便さ
図面では理想通りでも、実際に住んでみると部屋が狭い、使い勝手が悪い。
戸建て購入を失敗しないためにできること
失敗を防ぐためにできることはいくつかあります。理想の家を追求しつつも、現実とのバランスを取ることが大切です。
見学や事前調査をしっかり行う
住宅展示場の見学や住宅メーカーの営業担当との相談を通じて、間取りや設備、仕様、住宅ローンについての具体的なアドバイスを得ることができます。
予算と生活設計を現実的に考える
理想の家造りを追求する中で、予算や住んでみてからの生活についても考慮し、購入後の失敗を減らすことが重要です。
将来の変化に備える
家族構成の変動や収入の変化を見越して、無理のない住宅ローンを組むようにしましょう。
以上のポイントを押さえて、戸建て購入の際に失敗しないよう準備を進めましょう。しっかりとした計画と事前調査が、理想のマイホームを現実のものとし、安心して暮らすための鍵となります。家造りをしたくなるものですが、予算や住んでみてからの生活についてもしっかり考えることで、購入後の失敗を1つでも減らすことができるのではないでしょうか。