住宅ローンは、その種類によって金利や借入期間、かかる費用などが異なります。マイホームの取得を考える際には、自分に合った住宅ローンを選ぶことが重要です。住宅ローンは大きく分けて民間ローンと公的ローンの2つのタイプがあります。以下、それぞれの特徴と金利タイプについて説明します。
民間ローン
民間ローンは、銀行や信用金庫、ネットバンク、ノンバンク系、モーゲージバンクなどの金融機関からの融資を指します。特徴としては、変動金利や短期固定金利を採用していることが多いですが、中には長期固定金利のものもあります。
審査の特徴
借り入れを行う人の信用力や返済能力に重きを置いて審査が行われます。そのため、所得や職業、勤続年数などが審査の対象となります。
借入金額
公的ローンに比べて借入限度額が高く設定される傾向があります。
多様な金利プラン
変動金利型、固定金利型、固定金利選択型など、多様な金利プランがあります。
公的ローン
公的ローンには、財形住宅融資や都道府県や市区町村独自の自治体融資、フラット35などがあります。これらは住宅金融支援機構や自治体が提供するもので、比較的長期の固定金利が特徴です。
審査の特徴
物件そのものに対する審査が厳しく行われる傾向があります。個人の信用力よりも、物件の評価が重視されます。
借入金額
借入限度額は民間ローンに比べて低めに設定されることが多いです。
固定金利
特にフラット35は、借入期間中の金利が固定されているため、返済計画が立てやすくなります。
金利の種類
住宅ローンの金利には、変動金利、固定金利、優遇金利などの種類があります。将来にわたって返済しやすい金利タイプを選ぶことが大切です。
変動金利
社会情勢によって定期的に金利が見直されます。利息が上下する可能性があり、将来的な返済額が予測しづらい一方、金利が低い時期には有利です。
固定金利
借入期間中の金利が一定で、返済計画が立てやすいです。全期間固定型と一定期間固定型があり、金利が安定していますが、金利が低下した場合の恩恵を受けられません。
固定金利選択型
一定期間固定金利とし、その後に固定か変動かを選択できるタイプです。初期の安定した返済と、その後の金利変動リスクの回避を両立できます。
優遇金利
一定期間だけ、もしくは期間中ずっと店頭金利よりもお得な金利で利用できるサービスです。一定期間優遇される場合、その期間の金利割引幅は大きくなり、全期間優遇される場合は全体的に金利が抑えられます。
返済方式の種類
住宅ローンの返済方式には、元利均等方式と元金均等方式の2つがあります。利息総額や返済のしやすさによってどちらかを選びます。
元利均等方式
毎月の支払額が一定で、その中に利息と元金が含まれます。一定の支払額が続くため、返済計画が立てやすいです。
元金均等方式
毎月の元金返済額が同じで、その上に利息が加わります。返済初期の支払額が高くなりますが、元金が減るごとに利息も減少し、利息総額が元利均等方式よりも少なくなります。
住宅ローンの種類や金利タイプについて理解し、自分に合ったローンを選ぶことが大切です。購入手続きが進むと選択肢が限られてしまうため、事前にしっかりと情報収集を行い、自分のライフプランに合ったローンを選びましょう。